《第20問》
かつて、中山道から垂井町内で分岐した美濃路は、名古屋へとつながっていました。そのことばの痕跡として、羽島市内で聞かれる、岐阜県内では珍しいやや古い否定表現はどれでしょうか。「書かない」に対応するものをひとつ選んでください。
正解
不正解
- 書かせん
- 書けせん
- 書けーせん
- 書かせん
- 書けせん
- 書けーせん
- 解説
-
「書かん」では、やや否定がわかりにくいため、強調の意味を持った「書きやせぬ」が短くなって新たな否定形が岐阜県南部でも使われています(このような変化を、言語学の用語では「語の治療」と呼びます)。これが県内では、広く「書かへん」となりましたが、一部、羽島市などでは、「書きゃせぬ」から「書けせん」のようにエ段になりました。