《第23問》
トルコ語では「AのB」のように、所有を表す表現で所有者に下の例のような語尾が付きます。
kedi ねこ kedinin ねこの
gazete 新聞 gazetenin 新聞の
ev 家 evin 家の
öğretmen 先生 öğretmenin 先生の
これらの例からわかることとして、正しいのはどれでしょうか。
正解
不正解
- 母音で終わる名詞に所有者を表す語尾がつくと、nが名詞と語尾の間に入る
- どんな名詞でも、所有者の語尾はninである
- 母音で終わる名詞には母音調和規則が適用されない
- 母音で終わる名詞に所有者を表す語尾がつくと、nが名詞と語尾の間に入る
- どんな名詞でも、所有者の語尾はninである
- 母音で終わる名詞には母音調和規則が適用されない
- 解説
-
正解は、 a) 母音で終わる名詞に所有者を表す語尾がつくと、nが名詞と語尾の間に入る
です。
問題で例に出てきた名詞は、それぞれ最後の母音がiまたはeです。そのため、所有者を表す語尾は母音調和規則に従って、母音部分にiを伴う語尾が付加されることが予想されますね。またev「家」、öğretmen「先生」は子音で終わる名詞で、語尾はいずれもinとなっています。したがって、この時点でb)の「どんな名詞でも、所有者の語尾はninである」は当てはまらないことがわかります。また、上の例からだけではc)のように「母音調和規則が適用されない」かどうかはわかりません(他に最後の母音がaだったり、oだったりする例を見ないと断言できません)。よって、残るa)が正解となります。母音で終わる名詞kedi「猫」、gazete「新聞」はいずれも母音で終わる名詞で、このような場合、語尾の部分は常にninとなります。
日本語の「ノ」格とよく似た働きを持つ語尾ですが、母音調和や子音の介入がある分、少し難しく感じられる方も多いかもしれません。