《第17問》
トルコ語で使われる語尾で、場所や時間をあらわすものがありました。次の例をごらんください。
ev 家 evde 家で
saat beş 5時 saat beşte 5時に
istasyon 駅 istasyonda 駅に
kitap 本 kitapta 本に
上の例を参考にして、次の語の正しい形を予測してください。
sınıf 教室 ( )教室に(または、「教室で」)
正解
不正解
- sınıfde
- sınıfte
- sınıfta
- sınıfde
- sınıfte
- sınıfta
- 解説
-
正解は、 c) sınıfta です。
問題文の各例のうち、de, またはdaのほかにte, またはtaという語尾がついているものがあります。これは、語尾が付加される前の名詞の最後の子音が、声帯のふるえを伴わない音(無声音といいます)のときにおこる現象で、語末の子音に対応して、語尾の子音部分も声帯の震えを伴わない音になる現象です。
以下の文字で表す音が、トルコ語の無声音になります。
ç, f, h, k, p, s, ş, t
さて、問題となっている語のsınıfの語末の子音はfですね。また、最後の母音はı(後舌グループの母音)です。したがって、
evde (vは有声音なので、deのdの部分はそのままです)
saat beşte (şは無声音なので、それに合わせてteとなります)
istasyonda (nは有声音なので、daのdの部分はそのままです)
kitapta (pは無声音なので、それにあわせてtaとなります)
これらの例が示すとおり、
sınıf 教室 sınıfta(fは無声音なので、それに合わせてtaとなります)
となります。母音調和も、この子音の変化と同時に守られていることにも注意しましょう。b)が正解でないのは、母音の部分が適切でないためです。さらにa)は、子音の部分も適切ではありませんね。