《第7問》
トルコ語の子音文字の問題です。子音を表す文字は21字あることを確認しましたが、以下の綴り字で発音される子音に共通する点はなんでしょうか。
Ç (ç), F (f), H (h), K (k), P(p), R (r), S (s), Ş (ş), T (t)
正解
不正解
- これら以外の子音と違い、響き(聞こえ)が美しい
- これら以外の子音と違い、発音の仕方が母音に近い
- これら以外の子音と違い、発音の時に声帯のふるえを伴わない
- これら以外の子音と違い、響き(聞こえ)が美しい
- これら以外の子音と違い、発音の仕方が母音に近い
- これら以外の子音と違い、発音の時に声帯のふるえを伴わない
- 解説
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正解は c) これら以外の子音と違い、発音の時に声帯のふるえを伴わない、です。
多くの言語でもそうであるように、トルコ語でも子音に声帯の震えがあるかないかという区別が、語の意味や接辞の形などを規定する上で重要な役割を果たします。やや大ざっぱな解説になりますが、声帯のふるえを伴う音(言語音)を有声音、本問で出題された子音のように声帯のふるえを伴わない音を無声音と言います。
実際の発音について、ここでも以下の東京外大言語モジュール(トルコ語)のページなどが参考になると思います。みなさんも実際に子音を発音して、のどのあたりに手を当てて声帯が震えるかどうかを確かめてみてください。
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/tr/pmod2/5/1.html
他の選択肢のうち、 a)は万人が納得できる基準になりえないということは多くの方がおわかりになるかと思います。b)については、有声音の子音(たとえばB (b), D (d), L (l)など) は声帯のふるえを伴うという意味では、やはり声帯の震えを伴う母音と共通していますが、本問のような無声音は声帯の震えを伴いません。つまり、この点においても母音に近いとは言えないということになります。