《第6問》
トルコ語の母音は基本的に8つであることをこれまでの問題で確認しました。さて、引き続き母音に関する問題です。母音8文字は前問(第5問)とは別のある基準によって、
(1) O (o), U (u), Ö (ö, Ü (ü)
(2) A (a), I (ı), E (e), İ (i)
と、また異なる2つのグループにわけることができます。その基準とは、次のうちどれでしょうか?
正解
不正解
- 発音するときに、舌の盛り上がる位置が高いか低いか
- 発音するときに、唇を丸くすぼめるかすぼめないか
- 発音するときに、舌の盛り上がる位置が前よりか後ろ寄りか
- 発音するときに、舌の盛り上がる位置が高いか低いか
- 発音するときに、唇を丸くすぼめるかすぼめないか
- 発音するときに、舌の盛り上がる位置が前よりか後ろ寄りか
- 解説
-
正解は b) 発音するときに、唇を丸くすぼめるかすぼめないか、です。
前問で、どのように母音がグループを構成するかは基準によって変わるということを解説しました。本問の基準も、トルコ語を習得していく上で必要となってくる知識となります。(1)グループの4つの母音を実際に発音してみると、唇を丸くすぼめて突き出すように発音していることが実感できると思います。(2)のほうの母音には、いずれも発音するときに(1)の母音にあるような唇を丸くすぼめる現象がありません。なお、引き続き母音についての詳しい解説、母音の実際の発音のサンプルが以下の東京外国語大学言語モジュール(トルコ語)にありますので、参考にしてください。
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/tr/pmod2/3-2-2/index.html
なお、この「唇を丸くすぼめる」という基準で日本語(共通語)の「ウ」とトルコ語のU (u)とを比べると、トルコ語のU (u)のほうがはっきりと唇の丸みを伴っているということが言えます。ということで、トルコ語のU (u), またÜ (ü)も同様ですが、唇の丸みを意識して発音するということになります。