《第97問》
W という文字に関する説明として正しいのはどれか
正解
不正解
- この文字は、U(またはV)を2つ並べて作られたものである
- この文字は、元素記号としては、臭素を表わす
- 『Wの悲劇』は、エラリー・クイーン作の推理小説である
- この文字は、U(またはV)を2つ並べて作られたものである
- この文字は、元素記号としては、臭素を表わす
- 『Wの悲劇』は、エラリー・クイーン作の推理小説である
- 解説
-
ラテン語では[w]の音が[v]に変わったため、W を表わす文字は必要とされなくなりました(第76問参照)。したがって、今日ある W は後世、[w]音を持つ言語を話す人々によって新たに作り出されることになります。それは7世紀ごろ、今のイギリスで、u をつなげて uu と書くことで[w]音を表わしたことに端を発するようです。この uu が1文字にまとめられてできたのが W です。この文字の英語名「ダブリュー」はつまり double-u=ダブル・u ということで、文字成立の経緯をよく伝えています(フランス語名「ドゥブルヴェ(double-v)」は、u を v と見て「ダブル・v」といっています)。元素記号 W は、タングステン。『Wの悲劇』は日本の夏樹静子の作品で、外国文学ではありません。