《第82問》
Jという文字に関する説明として正しいのはどれか?
正解
不正解
- Jは、中世に I の字をもとに作り出された比較的新しい文字である
- この文字は、自動車の国際識別記号としては、「ジャマイカ」を表わす
- この文字は、最初から「ジャ」「ジュ」「ジョ」の子音を表わすために使われた
- Jは、中世に I の字をもとに作り出された比較的新しい文字である
- この文字は、自動車の国際識別記号としては、「ジャマイカ」を表わす
- この文字は、最初から「ジャ」「ジュ」「ジョ」の子音を表わすために使われた
- 解説
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古代ラテン語の時代には J という文字は存在しませんでした。そして長いこと、I の字は母音 [i]だけでなく、子音 [j](「ヤ」「ユ」「ヨ」の子音)の両方に使われていました。しかしそれではまぎらわしいので、15世紀ごろから、I(i)の一書体である J(j)を子音専用の文字として使うことが、だんだんに行なわれるようになりました。これが J(j)の字の始まりです。ですから、J が最初に受け持った音は 「ジャ」「ジュ」「ジョ」の子音([ʤ])ではなく、「ヤ」「ユ」「ヨ」の子音だったのです。自動車識別記号の J は「日本」を意味し、「ジャマイカ」は JA と定められています。