リベラルアーツ英語検定クイズ英語の不思議 > 2015年07月30日更新分(1/1)

《第11問》
always の s は元は何だったのでしょうか。

正解

不正解

解説

  古英語に遡ると、always は alles weis という語句だったのです。 Alles の –es もweis の -sも所有格(属格)の語尾なのです。所有格にせずに用いると all wei (= all way)は「ずっと」の意味ですが、所有格のalles weisは「全ての場合、あらゆる時に」(= at every time)という意味になります。 Always はこの所有格の alles weis が一語になったもので、-sはこの所有格の名残ということです。
  同じことは once にも言えます。初期中英語で once は anes、ones という形で現れます。One の古英語の形は an、on 「一つ」であり、これに所有格の -(e)s が付加されたのです。この所有格が後に –ce という綴りになりました。意味は「一度」→「ある時」→「かって」と変化しました。

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  all wei の変化を図示すると次のようになります:

           all weiの屈折形

      (~は) 主格      all wei
      (~の) 所有格     all-es wei-e
     (~に) 与格       all-e wei-e
      (~を) 対格      all wei
 
  one と once の関係を図示すると以下のようになります:

              an + -es
               ↓
     古英語     anes
               ↓
     12世紀頃    ones
                ↓
     14世紀頃    ons
              ↓
     16世紀頃    once

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