《第11問》
always の s は元は何だったのでしょうか。
正解
不正解
- 複数形の -(e)s
- 所有格(属格)の -(e)s
- 三人称・単数・現在の -(e)s
- 複数形の -(e)s
- 所有格(属格)の -(e)s
- 三人称・単数・現在の -(e)s
- 解説
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古英語に遡ると、always は alles weis という語句だったのです。 Alles の –es もweis の -sも所有格(属格)の語尾なのです。所有格にせずに用いると all wei (= all way)は「ずっと」の意味ですが、所有格のalles weisは「全ての場合、あらゆる時に」(= at every time)という意味になります。 Always はこの所有格の alles weis が一語になったもので、-sはこの所有格の名残ということです。
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同じことは once にも言えます。初期中英語で once は anes、ones という形で現れます。One の古英語の形は an、on 「一つ」であり、これに所有格の -(e)s が付加されたのです。この所有格が後に –ce という綴りになりました。意味は「一度」→「ある時」→「かって」と変化しました。all wei の変化を図示すると次のようになります:
all weiの屈折形
(~は) 主格 all wei
(~の) 所有格 all-es wei-e
(~に) 与格 all-e wei-e
(~を) 対格 all wei
one と once の関係を図示すると以下のようになります:
an + -es
↓
古英語 anes
↓
12世紀頃 ones
↓
14世紀頃 ons
↓
16世紀頃 once