《第7問》
handkerchief [hæŋkərtʃif, -tʃi꞉f ] 「ハンカチ」の d が発音されないのはなぜですか。
正解
不正解
- -ndk- という子音連続が発音しにくいため
- 前にある nの影響で発音されなくなったため
- 後ろの kの影響で発音されなくなったため
- -ndk- という子音連続が発音しにくいため
- 前にある nの影響で発音されなくなったため
- 後ろの kの影響で発音されなくなったため
- 解説
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ウイリアム・キャクストン(William Caxton)が1476年にロンドンのウエストミンスター(Westminster)に印刷所を開設するまでは、古英語から中英語にかけては文字はすべて手書きでした。従って、書き手のくせや出身地などによって発音と綴りの関係はかなり自由でした。ところが、印刷術の導入や学校教育によって綴りは標準的なものとなり固定していきました。これによって、実際の発音と綴りの間に不規則な対応が見られるようになります。
上にあげた handkerchief は hand 「手」と kerchief 「スカーフ」(本来は頭にかぶるもの)からなる複合語です。複合語ではなく単独で用いられる場合は hand の d [ d ] は発音されていました。しかし、複合語になることで、-ndk- という三つの子音が連続することになり、発音しにくいので、d が発音されなくなったのです。同じことは handsom [hænsəm] 「二枚目の」 や、Windsor [winzər]「ウインザー」の -nds- にも言えます。