リベラルアーツ英語検定クイズ英語の不思議 > 2017年04月20日更新分(1/1)

《第100問》
パブリック・スクール (public school ) とはどういう意味でしょうか?

正解

不正解

解説

パブリック・スクールとは中世のラテン文法学校を起源とする私立の名門中等学校のことです。この学校の特徴は出身地が全国にわたっていること、国からの補助を受けていないことの2点です(以前は全寮制でしたが現在は必ずしも全寮制になっていません)。パブリック・スクールが私立なのはこの2点の理由からです。パブリック・スクールとは「国からの補助を受けておらず、全国的に生徒を集めている学校」という意味なのです。
イギリスにはグラマー・スクール (grammar school) という学校があります。この学校は6世紀末にローマ教皇グレゴリウス1世 (Gregorius) によって派遣された修道士アウグスチヌス (Augustinus) が、布教活動の一環として、当時、教会の言語であったラテン語を地域住民の子弟に教えようとカンタベリーに創設した学校です。つまり、本来は、ギリシャ語やラテン語などの古典語の文法教育をするための学校でした。13世紀にオックスフォード大学やケンブリッジ大学が誕生すると、ラテン語は学問の言語として欠かせないものとなり、グラマー・スクールはラテン語を学ぶ予備校的性格を持つようになります。16世紀には古典文藝の復興にともない、裕福な家庭の子弟の教養教育の場ともなった公立学校です。シェイクスピアもこのグラマー・スクールで学びました。

参考文献

[英語の不思議100問検定]では以下の文献を参考に「解説」をしてきました。

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