《第4問》
ウルフの小説をふまえて書かれたマイケル・カニンガムの小説『めぐりあう時間たち』The Hours
クラリッサの旧友リチャードは、カニンガムが下敷きとしたウルフの小説の主人公をとりまく複数の人物をモデルとして作られています。
次のうち、最もモデルといえなさそうなのはどれ?
正解
不正解
- 主人公の夫
- 主人公に恋をしていた男性
- 主人公が噂を耳にする、自殺した男性
- 主人公の夫
- 主人公に恋をしていた男性
- 主人公が噂を耳にする、自殺した男性
- 解説
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リチャードというのは、カニンガムが下敷きとしているウルフの小説『ダロウェイ夫人』では、主人公の夫の名として出てきます。しかし『ダロウェイ夫人』のリチャードは安定した性格の政治家であり、『めぐりあう時間たち』のリチャードとはかけ離れています。むしろ『ダロウェイ夫人』において主人公に失恋した経験をひきずるピーターや、飛び降り自殺を遂げる(そしてその噂を主人公が耳にする)セプティマスに近いキャラクターとなっています。