《第54問》
「悪いのは彼だ」をなぜ He is to be blamed. としないで、He is to blame. とするのでしょうか。
正解
不正解
- 古い英語では to blame が to be blamed の意味で用いられたから
- 古い英語で to be done の代わりに to do が頻繁に用いられていたので、その類推から
- フランス語の構造の影響から
- 古い英語では to blame が to be blamed の意味で用いられたから
- 古い英語で to be done の代わりに to do が頻繁に用いられていたので、その類推から
- フランス語の構造の影響から
- 解説
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14世紀以前は to do が to be done の代わりによく用いられていました。この類推から to blame が to be blamed の意味で用いられたのです。「悪いのは彼だ」という意味ですから、本来なら He is to be blamed. と受動態にすべきです。現に、14世紀以降は to be blamed が使われています。特に be blamed 「非難される/責任である」理由を表す for 前置詞句がある場合は He is to be blamed for it. 「そうなったのは彼の責任だ」のように受動態が用いられています。ただし、for 前置詞句がない場合は He is to blame. が見られます。
There is no time to lose.「無駄にできる時間はないのだ」という表現にも同じことが言えます。しかし、このような表現は他の多くの動詞にも許されるのではなく、to blame や to lose のように限られた用法となります。つまり、かなり決まり文句に近い表現ということです。