《第43問》
なぜ Not be afraid! ではなく Don’t be afraid! となるのでしょうか。
正解
不正解
- 英語のリズムを維持するため
- 否定を強調するため
- 他の動詞で do が多用されていることからの類推作用のため
- 英語のリズムを維持するため
- 否定を強調するため
- 他の動詞で do が多用されていることからの類推作用のため
- 解説
-
次の例のように、be 動詞は疑問文や否定文では do を必要とはしません
Is Mary a student?
Mary isn't a student.
第42問で述べたように、一般動詞では do が必要となります。ところが、否定命令文では be 動詞は一般動詞と同じように、do を必要とします。
Don't be noisy! 「静かにしなさい!」
これを説明するには古英語から近代英語の推移を見なければなりません。
10世紀 Ne fare ge ut!
[Not go you out] (外出するな!)
↓
14世紀 Ne gabbe thou me nout!
[Not deceive you me not] (私をだますな!)
↓
15世紀 Forsake me not! (見捨てないで!)
↓
17世紀 Do not forsake me!
古英語から近代英語にかけて一般動詞の否定文に do が現れるのは上記の通りですが、15世紀になると、be 動詞の否定文でも次のような英文が見られるようになります。
Be not afraid! (恐れるな!)
ここではまだ do は使われていませんが、17世紀末になると do を用いた英文が現れます。
Do not be afraid!
残念ながら、be はなぜ否定命令文のときだけ do を必要とするのか、その理由ははっきりしません。ただ、一般動詞の否定文では do を必要とするため、その影響または類推作用で、be の否定命令文でも do が用いられるようになったと考えられます。ただし、be 動詞が使われている否定疑問文や単なる疑問文では do は要求されません。
Isn't it a beautiful day? (なんていいお天気なのでしょう)
Is Mary a student? (メアリーは学生?)