《第12問》
『ロミオとジュリエット』を上演するとき、僧ロレンスを演じる役者が扮することができない登場人物は誰か?
正解
不正解
- ティボルト
- キャピュレット
- 召使い(道化)
- ティボルト
- キャピュレット
- 召使い(道化)
- 解説
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キャピュレットと僧ロレンスは、 第四幕第五場と第五幕第三場で同時に舞台に登場するので、一人の役者が演じるのは不可能。
より詳しい解説を読む僧ロレンスは第二幕第三場、第六場、第三幕第三場、第四幕第一場、第五場、第五幕第二場、第三場に登場するので、同一の役者が演じることができるのは、これらの場面に出てこない人物でなければならない。
c) 召使いは可能。この「召使い」と称される人物は、第一幕第五場に登場する召使い一、二、三、四のうち一人であり、(キャピュレト家の)サムソン、グレゴリーのいずれかと同一人物でもあると思われるが、そのことを考慮しても、僧ロレンスの役者が演じることが可能である。a) ティボルトも可能である。ティボルトは、僧ロレンスが登場する第五幕第三場に、屍として存在していることになっているが、ここは「霊廟」なので、顔がみえていなくてもよい。そのことを示唆するかのように、ロミオは、「ティボルト、お前もそこか、血まみれの経帷子に包まれて(in thy bloody sheet)」といって、そこに横たわる死体に語りかけている。この場面でのティボルトは、必ずしもそれまでティボルトを演じてきた役者でなくてもよいし、人形であってもよい。