《第18問》
plan [ plæn ] に -ed または –ing を付加すると planned、planning のように -nn- にするのはなぜでしょうか。
正解
不正解
- 発音しにくいから
- 古フランス語の影響から
- a の発音が短いことを示すため
- 発音しにくいから
- 古フランス語の影響から
- a の発音が短いことを示すため
- 解説
-
plan [ plæn ] 「計画する」に -ed や –ing を付加した場合、-nn- としなければ planed、planing という形になります。英語には plane「飛行機/飛行する」という語があります。この語の発音は [ plein ] です(lane [ lein ]「小道」もあります)。-nn- としないと、 a の音が [ æ ] なのか [ ei ] なのか区別がつきません。もう一つは –ed や –ing を付加する前の語が plan なのかそれとも plane なのか判断できなくなるということがあります。つまり、-nn- としなければ次のようになります。
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plan: plan + -ed → planed
plan + -ing → planing
plane: plane + -ed → planed
plane + -ing → planing
同じことは stop や man にも言えます。stop は stopped、stopping となります。英語には stope [ stoup ] 「ストープ(方式)で採掘する」という語があります。この語は -ed および –ing を付加すると stoped、stoping となります。もし、stop を -pp- とダブらせないで用いると stoped、stoping となり、元の語は stop なのか stope なのか不明瞭となります。また、stopの発音は [ stᴐp ] です。ところが、stoped および stoping にすると、o の発音は [ ou ]になるのです。man [ mæn ] 「人を配置する」に -ed および –ing を付加すると manned、manning となります。もし、-nn- としないと maned および maning となります。英語には mane [ mein ] 「たてがみ」という単語があります。この語の a の発音は [ ei ] ですから、類推からman の a が [ æ ] ではなく [ ei ] と誤解される可能性があるのです。
このように、「単母音+子音」からなる1音節の動詞は、-ed および –ing を付加する場合、語末の子音を重ねてこの単母音が短い音(短母音)であることを示しているのです。
次の例も同じです。
drop [ drᴐp ] 「滴る」 → dropped [ drᴐpt ]、 dropping [ drᴐpiŋ ]
dot [ dᴐt ] 「~に点を打つ」 → dotted [ dᴐtid ]、 dotting [ dᴐtiŋ ]
これらの例でも、例えば drop に –ed を付加した場合 droped となり、o の発音が [ ᴐ ] ではなくrope [ roup ] の o [ ou ] の発音になる恐れがあります。同じことは「単母音+ -r」から成る動詞にも言えます。例えば、
stir [ stə꞉r ] 「かき回す」 → stirred [ stə꞉rd ]、stirring [ stə꞉riŋ ]
spur [ spə꞉r ] 「拍車をかける」→ spurred [ spə꞉rd ]、spurring [ spə꞉riŋ ]