《第59問》
1845年にロンドンの舞台で米国人女性俳優シャーロット・クッシュマンが『ロミオとジュリエット』を上演した時、ロミオの役を演じたのは誰か?
正解
不正解
- サドラーズ・ウェルズ劇場の経営者で俳優のサミュエル・フェルプス
- シャーロットの妹スーザン・クッシュマン
- シャーロット・クッシュマン本人
- サドラーズ・ウェルズ劇場の経営者で俳優のサミュエル・フェルプス
- シャーロットの妹スーザン・クッシュマン
- シャーロット・クッシュマン本人
- 解説
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シャーロット・クッシュマン(Charlotte S. Cushman, 1816-76)はオペラ歌手として研鑽を積んだボストン生まれの米国人女性俳優で、1842年から44年まで、フィラデルフィアのウォルナット・ストリート劇場の支配人を務めた。1845年頃からロンドンでも活躍し始め、(『お気に召すまま』の)ロザリンドやロミオを演じて好評を博した。
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『ロミオとジュリエット』(1845)ではシャーロット自身がロミオを演じ、スーザンがジュリエットを演じた。文芸批評誌『アテニューム』(The Athenaeum )の1846年1月3日号にこの上演に関するいくつかの批評が掲載されていて、当時の演劇界の反応が良く伝わってくる。そこには、シャーロットのロミオは「おそらく、これまで女性の演じてきた人物の中で、最も驚嘆すべきものの一つ」と評されている。一方、同じ日に発行された『スペクテーター』(The Spectator )にも批評があり、「この三十年間に演じられたロミオの最高峰」であったと評されている。
クッシュマン姉妹の『ロミオとジュリエット』は、1845-46年のシーズン中に、じつに84回もの上演が記録されている。