《第67問》
『怪物はささやく』(シヴォーン・ダウド/原案 パトリック・ネス/作 池田真紀子/訳 あすなろ書房)は、物語の中に物語がある。ある夜、イ チイの木が怪物となって少年コナーのもとにやってくる。そして物語を3つ語るから、4つめはコナー自身が語れと迫る。さて、第1の物語で、主人公の王子は 魔女の求婚をことわって、恋する娘と駆け落ちするが、娘はイチイの木の下で死んでしまう。それは何故か?
正解
不正解
- 王子に捨てられる夢を見た娘が幸せな今、死ぬことを願い、自死した
- 王子が魔女にぬれぎぬを着せようとして殺した
- 魔女が魔法を使って殺した
- 王子に捨てられる夢を見た娘が幸せな今、死ぬことを願い、自死した
- 王子が魔女にぬれぎぬを着せようとして殺した
- 魔女が魔法を使って殺した
- 解説
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王子は国を危うくする魔女を退治する絶好の機会と考え、恋人を殺し、その殺人者として魔女を糾弾し、民衆を扇動する。一部始終を見ていたイチイの木は魔女を逃がす。
このようにイチイの語る物語はどれも奇妙だ。そして、コナーの語らねばならない第4の物語とは‥‥死に近い母を巡る悪夢とそこからの再生の物語。