《第61問》
『小公女』(フランシス・ホジソン・バーネット/作 高楼方子/訳 福音館書店)の主人公セーラは7歳。寄宿学校に入るために、生まれ育ったイ ンドから父に連れられ、ロンドンにやって来るところからはじまる。さて、その「セレクト女子寄宿学園」を初めて訪れた時、セーラは何といったか?
正解
不正解
- 「お父様、私、ここ好きじゃないわ」
- 「お父様、ここは退屈しそうね」
- 「お父様、安心して。きっと楽しく過ごせるわ」
- 「お父様、私、ここ好きじゃないわ」
- 「お父様、ここは退屈しそうね」
- 「お父様、安心して。きっと楽しく過ごせるわ」
- 解説
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冷たい印象を与えて好きになれなかった学園、そして学園長のミンチン先生だった。インドに戻った父がダイヤモンド鉱山に投資して全財産を失い、病死したとたん、ミンチン先生は11歳になっていたセーラを特別寄宿生から屋根裏部屋に追いやり、下働きとしてこき使う。しかしセーラはこの 逆境にもめげず、誇り高く生きていく‥‥屋根裏部屋で悲しみに耐えるセーラを表紙にした新訳・完訳本の訳者は「へんてこもり」シリーズや『時計坂の家』で おなじみの高楼方子。この訳に4年かかり、「自分で書くほうがずっと楽」と悟ったとあとがきで述べている。