《第19問》
沖縄語は、日本語と規則的な音声対応をする語彙と、琉球諸語同士で同根を共有する語彙に分けられるので、以下の問題26までは前者に限っての問題である。
(o ⇔ u) の音声対応に基づくと、「こころ」に対応する沖縄語はどれか。
正解
不正解
- くくろ
- ここる
- くくる
- くくろ
- ここる
- くくる
- 解説
-
その3母音説では、日本語と規則的な音声対応をする語彙ばかりが沖縄語の語彙ではなく、琉球諸語同士で同根を共有する語彙もあるということが充分考慮されていない。そのことは、宮良信詳著『うちなーぐち講座 首里ことばのしくみ』(沖縄タイムス社、2000年、170〜187頁)で詳しく述べられている。例えば、「ゆぇいさー yeisaa」(盆踊り)、「ぐぇったい」(泥んこ)、「んぞ」(女性の恋人)、「そーき」(あばら骨)などには「え」「お」が使われている。「kokoro」に対応するのは「kukuru」。