リベラルアーツ子ども検定クイズ占領期米国教育使節団 > 2017年09月07日更新分(1/1)

《第68問》
第一次教育使節団報告書は、「日本の国字は学習の恐るべき障害になっている」「いずれの近代国家にかようなむづかしい時間のかかる表現と伝達の、ぜいたくな手段を用いる余裕があるであろうか」と述べ、国字ローマ字採用を勧告した。その一方で報告書は、「漢字というものの中に存するある審美的その他の価値が、音標法では到底じゅうぶんに表せないということは容易に認められる」とも指摘している。戦前、小学校国語科で必修であった書道は戦後の新学制でどうなったか

正解

不正解

解説

1947年3月の学習指導要領(試案)では、小学校国語科において、書くこと(書き方)は硬筆のみ指導することとし、毛筆習字は自由研究の扱いとされた。中学校国語科では習字が週1時間という位置づけとなった。しかし、書道関係者からの働きかけ等により1951年の学習指導要領から、小学校の毛筆指導が再び必修とされた。教育使節団へのCI&Eによる一連の講義の中で「国語改革」を担当したロバート K. ホールは1946年3月13日、玉川学園の川上景年教諭による書道の実演授業で児童に『春眠不覺曉』と書かせ、楷書・行書・草書の説明を行ったというエピソードが残っている。

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