《第63問》
戦前は男女別学であったが、第一次教育使節団報告書は、男女共学(co-education)を勧告している。その勧告内容と異なるのはどれか
正解
不正解
- 小学校は男女共学を基礎とする
- 下級中等学校(現在の「中学校」)は男女共学を基礎とする
- 上級中等学校(現在の「高校」)は公立学校のみ男女共学を基礎とする
- 小学校は男女共学を基礎とする
- 下級中等学校(現在の「中学校」)は男女共学を基礎とする
- 上級中等学校(現在の「高校」)は公立学校のみ男女共学を基礎とする
- 解説
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男女別学は儒教文化に由来し、1891年11月17日に定められた文部省令第12号「学級編制等ニ関スル規則」まで遡る。使節団報告書は、小学校では「男女共学を基礎として経営するようすすめる」、下級中等学校では「事情の許す限りなるべく早く男女共学にするのがよい」、上級中等学校では「男女共学にすれば財政上の節約ができ、男女の平等を確立する助けになろう。しかし、教育の機会均等が保証される限り、過渡期中はこの水準〈ママ〉において男女別々の学校を用いても差しつかえない」と述べている。これを受けた旧教育基本法は、性別による教育機会の差別を禁じ、男女共学を奨めている。