リベラルアーツ子ども検定クイズ占領期米国教育使節団 > 2017年07月13日更新分(1/1)

《第60問》
GHQ/CI&Eで、第一次教育使節団との関わりにおいて最も重要な役割を果たしたホール少佐(Robert K. Hall)は、来日前、直接軍政下の日本にはどのような公用日本語表記がふさわしいと提案していたか

正解

不正解

解説

ホール(当時33歳)は、カリフォルニア州モントレーにあった民政集合基地本部の日本占領計画参謀部に勤務していたとき、1945年6月23日付で「公用日本語表記としてのカタカナのみの使用」をしたため首都ワシントンD.C.の陸軍省民事局長ジョン H.ヒルドリング(John H. Hilldring)少将宛に送っていた。当該文書(覚書)を受け取ったヒルドリング少将は、国務省極東課日本担当官のユージン H.ドゥーマン(Eugene H. Dooman)に見解を求めた。ドゥーマンのヒルドリング少将宛の回答は「漢字の禁止を強制することはできないだろうというのが我々の見解です」というものであった。ホールは6月30日付で陸軍省極東担当官のダン・ファエイ(Don Fahey)中佐にも働きかけていた。詳細は、茅島篤「軍政下日本にけるカタカナ使用の構想―ロバート K. ホールによる―」(公財)日本のローマ字社『Rōmazi no Nippon』665号、発売くろしお出版、2013年10月を参照。

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