リベラルアーツ子ども検定クイズ児童文学 > 2017年03月02日更新分(1/1)

《第102問》
『薄紅天女(うすべにてんにょ)』(荻原規子/作 徳間書店他)は「明玉(あかるたま)」をめぐる日本の古代を舞台にしたファンタジーだが、ある伝説を下敷きにしている。さて、その伝説とは何か。

正解

不正解

解説

勾玉三部作といわれる『空色勾玉(そらいろまがたま)』、『白鳥異伝(はくちょういでん)』、『薄紅天女(うすべにてんにょ)』
第一作めは古事記を下敷きに、闇(くら)の一族の乙女である狭也(さや)と輝(かぐ)の一族の稚羽矢(ちはや)の恋を描く。
第二作めは日本武尊(やまとたける)の伝説を下敷きに、遠子(とおこ)と小倶那(おぐな)の恋の物語。
そしてこの第三作めは、『更級日記(さらしなにっき)』に記述される竹芝伝説を下敷きにして、帝の内親王、苑上(そのえ)と武蔵の国、竹芝の若者、安高(あたか)が結ばれる。
本作は第27回赤い鳥文学賞を受賞している。
著者には他に「西の善き魔女」「RDGレッドデータガール」のシリーズなどがある。また光源氏と紫の上の二人に焦点を絞って物語を再構成し、訳した『源氏物語 紫の結び』全三巻は読みやすく、お勧めしたい。

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