リベラルアーツ子ども検定クイズ ＞ 占領期米国教育使節団 ＞ 2016年12月29日更新分（1/1）

《第32問》
第一次教育使節団は来日前の時点で、研究すべき諸問題ごとに、1.日本における民主主義のための教育、2.日本人の再教育における心理、3.日本の教育制度の再編成、4.日本の再建における高等教育、の四委員会が設けられたが、関係組織のうち、これに対応する四委員会が設けられなかったのはどれか。

正解

不正解

解説

CI&Eと日本側教育家委員会には設けられたが、文部省教育研修所には設けられていない。日本側教育家委員会の事務局は文部省におかれ、同委員会委員長には前文部次官であった河原春作委員（当時、枢密顧問官）が就いた。彼は「文部省の長老というか大御所的存在で、省を代表される形だった」（『教育のあゆみ』195頁）という。なお、日本側教育家委員会の委員の人選に関して、CI&Eダイク局長は第1回安倍大臣との会見のなかで「この委員会は文部省を代表するものとして選んで頂くのであるから我々としては其の人選に関して何等口を出すつもりはない。誰が文部省を最も良く代表するかまたどんな人に代表して貰ひ度いかは安倍文相が最もよく御存知のことゝ思ふ。」と発言している。（『報時部文』第826号、帝国地方行政学会、昭和21年3月、14頁）

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