《第90問》
江戸を舞台に、植木屋に奉公に出た少年常七が、一人前の植木職人になるまでを描く歴史物語『花咲か』(岩崎京子/作)。作中に描かれている「文化」(1804~1818年)の中頃、江戸駒込あたりで流行った花といえば何か?
正解
不正解
- あさがお
- さくら
- きく
- あさがお
- さくら
- きく
- 解説
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常七が駒込の植木屋「植源」に奉公に出たのは「文化三(1806)」年。それからまもなく、駒込あたりには菊ブームが訪れる。さまざまな植木屋が「ツルカメ」の作り菊や芝居仕立ての菊人形など、趣向ばかりを競い合う風潮に疑問を抱きながらも、黙々と植木屋の修行を続ける常七。やがて一人前になると江戸の庶民に桜を広めたいと、桜の種を集め、苗を作り、江戸中に植えていった。古文書風の常七の「覚え書」とその解説的語り、そして江戸下町の人情ドラマ。重層的な味わいの作品である。