リベラルアーツ子ども検定クイズ児童文学 > 2016年11月24日更新分(1/1)

《第87問》
 『白赤だすき小〇の旗風』(後藤竜二/作 講談社→新日本出版社)は、歴史エンターテインメントとも呼べる作品だが、さて、このタイトルはどう読むのだろうか。

正解

不正解

解説

 幕末間近の1853年、南部藩636か村が一斉に蜂起して、ひとりの処刑者もださずに49箇条(「始終苦」のもじり)の要求を吞ませた大一揆の史実を題材にしたスケールの大きな歴史児童文学。この一揆の旗印が「小〇」=「困る」(民百姓は悪政で困っている)だった。多彩な人間が絡まり合い歴史を動かしていく様は、ダイナミックで、まさに後藤の言う「活劇民衆史」と言える作品である。
なお、後藤竜二は、「1ねん1くみ」シリーズなど低学年向きから、中学生のリアルな作品まで、現代の子どもの日常生活を数多く描いてきた。あさのあつこをはじめ、後藤の影響を受けた作家は多い。

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