《第48問》
安房直子/作『さんしょっ子』でサンショウの木の精「さんしょっ子」は、子どもの頃から茶店の三太郎に心を寄せていたが、その思いは大人になって も届かず、風にのって遠くの海へと去って行く。「さんしょっ子」がいなくなったあとのサンショウの木は、どうなったか?
正解
不正解
- いちどは枯れかけたが、三太郎が世話をしてよみがえった
- どんどん大きくなって、サンショウの木の芽あえが茶店の名物になった
- 枯れて切られ、その枝から茶店で使われるすりこぎが作られた
- いちどは枯れかけたが、三太郎が世話をしてよみがえった
- どんどん大きくなって、サンショウの木の芽あえが茶店の名物になった
- 枯れて切られ、その枝から茶店で使われるすりこぎが作られた
- 解説
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安房直子は、グリムやアンデルセンのような伝承的物語の形式を受け継いで、短いお話の中に、世 の中のちいさな愛や喜び、不条理や哀しみを盛り込んだ現代児童文学におけるメルヘンの名手。『さんしょっ子』も木の精というふしぎな存在を描きつつ、子ど も時代の楽しい時間がやがて失われ、叶わぬ恋に心を痛めるせつない短編である。しかし、サンショウの木から作られたすりこぎが、三太郎の茶店で使われるた びに歌を歌い続けるという結末に、ほのかな救いもある。