《第81問》
『びりっかすの子ねこ』(マインダート=ディヤング/作 中村妙子/訳 偕成社)のびりっかすの子ねこは、犬屋さんの納屋の奥、たくさんの犬のおりの上にあった箱の中で生まれた。7匹のきょうだいの末っ子で、いつも他の6匹からはじき出されてしまう。この子ねこが1匹だけ犬屋さん自身が飼っている年よりの犬と仲良くなったのは、この子ねこが置いてきぼりになった時のどんな出来事がきっかけだったか。
正解
不正解
- みんなを追おうとして、年よりの犬のおりに落ちた。
- 子ねこは犬を怖がらず、年よりの犬のおりまで降りて行った。
- 子ねこにむかってほえた他の犬を、年よりの犬が止めた。
- みんなを追おうとして、年よりの犬のおりに落ちた。
- 子ねこは犬を怖がらず、年よりの犬のおりまで降りて行った。
- 子ねこにむかってほえた他の犬を、年よりの犬が止めた。
- 解説
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さびしい年よりの犬は目も耳も鼻も不自由で、ねこたちの存在に気づいていなかった。ある日子ねこが犬のおりに落ちてきたため、驚いた犬はミルクの皿をひっくり返した。そのミルクでぬれた年より犬のあごを空腹の子ねこがなめ、お互いに欠けたものを自然に満たし合うことになった。その後子ねこは思いがけず年よりの犬と離れてしまうが、リアリティをともなった偶然が物語をさらに展開させてゆく。
作者はオランダ出身のアメリカの児童文学作家で、ニューベリー賞を受けた『コウノトリと六人の子どもたち』などの作品がある。国際アンデルセン賞作家賞も受賞している。