リベラルアーツ子ども検定クイズ児童文学 > 2015年01月01日更新分(33/34)

《第41問》
『海のたまご』(ルーシー・M・ボストン作 猪熊葉子訳 岩波少年文庫 1997年刊)で、主人公の少年二人は、エビとりのおじさんからたまごに似た石を買う。二人はそれを「海のたまご」と思い、秘密の場所に隠すが、具体的にはどのようにしたか。

正解

不正解

解説

海が削り取った岩のトンネルを抜けた岩場の奥のプールのような潮だまりの底に、少年トビーとジョーは「海のたまご」を置く。その「たまご」から生まれたのは、海の妖精トリトンだった。少年たちはトリトンとともに泳ぐ。ただそれだけのストーリーだが、少年たちの心が弾むように、読者も海を感じ、一緒に泳ぐことができる、美しく神秘的な作品。泳ぎが得意な人はもちろん、泳げない人にもお薦めの本だ。作者のボストンは、『グリーン・ノウの子どもたち』(亀井俊介訳 評論社 1972年刊)など、イギリスの古い洋館を舞台にした「グリーン・ノウ」シリーズで知られる。

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