《第73問》
『飛ぶ教室』(エーリヒ・ケストナー/作 高橋健二/訳 岩崎書店他)はドイツの寄宿学校を舞台にしたクリスマス前の物語だ。さて、父が失業したため、クリスマス休暇に帰れなくなった生徒に、先生は20マルク紙幣をさしだす。驚いた生徒は旅費の16マルクだけでいいのだというが、その辞退に対し、先生のいった言葉は次のうちのどれか?
正解
不正解
- きみはクリスマスのミサに新しい服を着たくないのかい?
- きみは家族とクリスマスケーキを食べないのかい?
- きみは両親に贈りものをしたくないのかい?
- きみはクリスマスのミサに新しい服を着たくないのかい?
- きみは家族とクリスマスケーキを食べないのかい?
- きみは両親に贈りものをしたくないのかい?
- 解説
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クリスマスは贈り物をしあう日だから返す必要はないと先生はいう。少年はクリスマスプレゼントを買い、両親のもとで幸せなクリスマスを過ごす。
ところで、「飛ぶ教室」というのはクリスマスのお祝いに主人公たちが演じる劇の題名。地理の現地授業をする設定で、飛行機に乗って火山やピラミッド、北極を見学し、天国の聖ペテロをも訪問するという五幕の芝居だ。
自由主義者であったケストナーは第二次世界大戦中、ナチスによって著作を燃やされたり、出版を禁じられたが、人気のあった子どもの本だけは禁止されなかった。『エミールと探偵』『点子ちゃんとアントン』『ふたりのロッテ』など、映画化された作品も多い。