《第68問》
『ハイジ』(ヨハンナ・スピリ/作 竹山道雄/訳 岩波書店)は、スイスの厳しくも美しい自然の中に生きる素朴な少女を生き生きと描いている。 さて、ハイジは足の不自由なクララお嬢さんの遊び相手として都会で暮らすようになるが、病気になってしまう。それはどんな病気だったか?
正解
不正解
- 夜中に歩き出す夢遊病
- 言葉が出なくなる緘黙症(かんもくしょう)
- 眠れなくなる不眠症
- 夜中に歩き出す夢遊病
- 言葉が出なくなる緘黙症(かんもくしょう)
- 眠れなくなる不眠症
- 解説
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山に帰りたい思いを押さえているうちに、ハイジは夜中に無意識に扉を開けて歩き回るようになった。それを知ったクララの父はハイジを山へ帰す。
やがてクララが、山小屋でお祖父さんと暮らすハイジを訪ねて来る。夏を山で過ごすことにしたクララはしだいに元気になっていく‥‥
作者のスピリは、最初に、ハイジが山に戻ってくるまでの第1部を書いた。これで完結のつもりだったが、好評なため、クララが訪ねてくる第2部を書いたそうだ。
高畑勲監督のアニメでおなじみの「ハイジ」だが、原作を変えている部分もあるので、本も読んでみることをお勧めする。いつもお腹を減らしている貧しいヤギ飼いのペーターや、信仰篤い盲目のおばあさん、鷹のように孤独に生きているお祖父さんがより身近な人に感じられるだろう。