《第65問》
『山のむこうは青い海だった』(今江祥智/作 理論社)で中学の入学式の日、担任の先生は100円札を持っていたら何に使うかという質問をす る。この物語が書かれた1960年代の日本は現代より物価は安く、100円札には価値があった。さて、主人公の次郎は何と答えたか?
正解
不正解
- 火星の土地を買う
- パンを買い、一度に何個食べられるか試してみる
- 往復キップを買い、行ったことがないところに行く
- 火星の土地を買う
- パンを買い、一度に何個食べられるか試してみる
- 往復キップを買い、行ったことがないところに行く
- 解説
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クラスの子たちは a や b、あるいは貯金する、映画を観に行くなどと答えた。知らないところに行きたいと答えた次郎に先生は、自分で自分をきたえた高杉晋作の話をする。そこで次郎は夏休みにひとり旅を決意した。といっても、父のお墓参りに行くつもりだったが‥‥思いがけない冒険の旅になった次郎が山の向こうに見たものは何だろう。
2015年3月に83歳で亡くなられた今江祥智のユーモアにあふれた作家デビュー作。
この他に『ぼんぼん』をはじめとする自分史4部作やNHKでもドラマ化された『優しさごっこ』など、また、関西弁のやわらかな響きが心地よい絵本『ぼちぼちいこか』(マイク・セイラー/作 ロバート・グロスマン/絵 偕成社)などの翻訳、評論にも優れた業績を残している。