リベラルアーツ日本語検定クイズ日本語とトルコ語 > 2020年03月09日更新分(1/1)

《第4問》
1923年のトルコ共和国成立以降、日本で初めてトルコ語の辞書が公刊されたのはいつでしょうか。

正解

不正解

解説

トルコ語でラテン文字アルファベットが導入された後、日本でもすぐにトルコ語辞書を編さんする動きがありました。その後1936年(昭和11年)に、日土協會(現日本・トルコ協会)編『日土土日大辭典』が公刊されました。全編1009ページにも及ぶこの辞書の前書きの部分には、辞書の編纂に至った経緯、また辞書によって日本とトルコの交流が促進されることを望むという同協会の希望が記されています。しかし、出題者の手元にある資料によると辞書の価格は当時の通貨で十圓(えん)とありますから、おそらく相当高価なものだったと思われます。
当時編纂の中心になったのは、外交官であり研究者でもあった内藤智秀(ないとうちしゅう)氏でした。日本語からトルコ語への見出し語の中には、「然(しか)らずんば」「シヤボテン」(サボテンの意)など、当時の時代背景を反映していると思しきものも多くみられます。なお、1929年は(北部)アゼルバイジャン語でラテン文字が採用された年、1987年は『日土土日辞典』以降戦後初のトルコ語・日本語の辞書となる『トルコ語辞典』(竹内和夫著、東京:大学書林)が公刊された年です。

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