リベラルアーツ子ども検定クイズ児童文学 > 2017年03月09日更新分(1/1)

《第103問》
「木や水の精」や「ものいうけもの」が人間と会話する架空の世界、ナルニア国の始まりから終わりまでを描いた『ナルニア国ものがたり』(C・S・ルイス/作 瀬田貞二/訳 岩波書店他)の出版の順序は、ナルニア国の年代順になっていない。最初に発表した作品の評判が良かったので、前後を書きつづっていったのだ。どの順序で読むのが良いかと質問された作者は、年代順に読むのが望ましいと答えている。では全7巻のうち、ナルニア国の始まりの年代となる巻は、次のどれか。

正解

不正解

解説

1,「魔術師のおい」 2,「ライオンと魔女」 3,「馬と少年」 4,「カスピアン王子のつのぶえ」 5,「朝びらき丸 東の海へ」 6,「銀のいす」 7,「さいごの戦い」の順序となる。
ライオンのアスランがナルニア国を創世する『魔術師のおい』が最初の巻。しかし、初めて書かれたのは『ライオンと魔女』だった。
どの巻もそれだけで完結しているので、別々に読んでも面白いが、通して読めば一つの壮大な世界の始まりから終わりに立ち会うことができる。なお、『さいごの戦い』はカーネギー賞を受賞している。
C・S・ルイスはキリスト教を信仰し、その思想がこの物語の基盤となっている。ギリシャや北欧の神話、聖杯伝説などを踏まえた楽しい冒険物語である。

戻る 終了