リベラルアーツ英語検定クイズ英語の不思議 > 2016年06月02日更新分(1/1)

《第54問》
「悪いのは彼だ」をなぜ He is to be blamed. としないで、He is to blame. とするのでしょうか。

正解

不正解

解説

  14世紀以前は to do が to be done の代わりによく用いられていました。この類推から to blame が to be blamed の意味で用いられたのです。「悪いのは彼だ」という意味ですから、本来なら He is to be blamed. と受動態にすべきです。現に、14世紀以降は to be blamed が使われています。特に be blamed 「非難される/責任である」理由を表す for 前置詞句がある場合は He is to be blamed for it. 「そうなったのは彼の責任だ」のように受動態が用いられています。ただし、for 前置詞句がない場合は He is to blame. が見られます。
  There is no time to lose.「無駄にできる時間はないのだ」という表現にも同じことが言えます。しかし、このような表現は他の多くの動詞にも許されるのではなく、to blame や to lose のように限られた用法となります。つまり、かなり決まり文句に近い表現ということです。

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