リベラルアーツ子ども検定クイズ児童文学 > 2015年04月02日更新分(1/3)

《第52問》
『二十四の瞳』で有名な壺井栄/作『母のない子と子のない母と』(偕成社)は、小豆島を舞台に、戦争の傷跡の残る時代を生きる子どもたちを描いている。この作品で、年少の子の目に入ったゴミを、近所のおばさんはどんな方法で取ってくれたか?

正解

不正解

解説

おばさんは胸をはだけ、乳をほとばしらせて、目の中のゴミを洗い流そうとするが、子どもは痛がって目を開けない。そこでおばさんは井戸の水でうがいをする と、まぶたをこじあけて舌でぬぐいとってくれた。昔の生活の知恵である。

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この物語は最初は『海辺の村の子供たち』という題で、毎日小学生新聞に連載され、 出版。その後改作、改題された。「母のない子」とは、戦後の生活苦の中で母を失った一郎と四郎兄弟のこと。そして「子のない母」とは、戦争で夫と一人息子 を失ったおとらおばさんのこと。おとらおばさんは一人息子を思い出し、兄弟を引き取る。自身もまた親戚の家の土蔵に仮住まいする貧しい身の上なのに‥‥。 戦争の傷跡から「立ちあがろうとする人たちの美しさ」にはげまされる。

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